大阪桐蔭・西谷監督 エース徳山交代に躊躇も「ここはみんなでやろう」

9回、勝ち越し2ランを放った大阪桐蔭・西島(左)を出迎え祝福する西谷監督
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 「選抜高校野球・決勝、大阪桐蔭8-3履正社」(1日、甲子園球場)

 大阪桐蔭(大阪)が大会史上初の大阪対決を制し、2度目の優勝を果たした。

 3-3と追いつかれた直後の九回裏、1死二塁で代打・西島一波捕手(3年)が2ラン。大会史上初となる決勝戦での代打本塁打となった。

 自身、春夏5度目の優勝を飾った西谷浩一監督は優勝インタビューで「(先発の)徳山が頑張っていたので、相手のエースより先に代えることは考えていなかったが、ここはみんなでやろうと。西島もこっちを見ていたので西島に託して、(九回の投手は)根尾(昂投手)で行こうと」と振り返った。

 昨年の秋の大阪大会は準決勝で履正社に4-7で敗れた。「悔しい思いを果たすために練習してきた。甲子園で勝てて、いい勉強になった」と選手をねぎらった。

 大会前に、岩本久重記録員(3年)がけがをしてベンチを外れた。「大黒柱のキャッチャーがけがをしたことで、キャプテンの福井にマスクをかぶってもらうことになった。福井と2人で守ってもらう状態。それに応える徳山という勝利だった」と話した。

 決勝戦の勝利で、大阪桐蔭も甲子園50勝。しかし春の頂点からすぐに、夏に向けての戦いがスタートする。「春の頂点を取れたが、夏は大阪大会で履正社をはじめ、いい学校がたくさんある。明日からまた夏の山を登ろうと思う」と次の目標へと視線を向けた。

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