日本ハム・大谷 全力疾走に栗山監督カミナリ 猛打賞も「あす説教します」
「日本ハム3-1西武」(1日、札幌ドーム)
今季初の猛打賞でチームに貢献した日本ハム・大谷だが、栗山監督に怒られる苦い初勝利となった。おきて破りの走塁に、試合後の指揮官はご立腹。「明日、説教します。やってはいけないことだから。俺は怒ってるんだ」と語気を強めた。
怒りに触れた走塁はまずは初回2死。二塁へのゴロも「今できる範囲で」という全力疾走を敢行。さらに禁じられている痛めた右足でベースに着地した。開幕前、左足でベースを踏む走塁練習をしてきたが、これには栗山監督も真っ青。大谷は「とっさにでちゃいましたけど、左足で踏まないと」と反省した。
右足首はまだ完治せず走塁制限がかかる中、三回にも指揮官をヒヤリとさせた。左翼フェンス上部直撃の打球を放つや右足を前に伸ばすスタイルで二塁へ滑り込んだ。「しない方がいいけど、そんな訳にはいかない」と苦しい胸の内を明かした。
今季は右足首の影響で野手として開幕を迎えた。2試合で8打数5安打、打率・625とバットは好調だが、右足でベースを踏んでしまった走塁に「公式戦になると難しいけど、やらないといけない」と険しい表情。ケガをも恐れない全力プレーが信条の二刀流。勝っても心にモヤモヤ感が残ったようだ。