ヤクルト 鵜久森が代打サヨナラ満塁弾!04年選抜ヒーローは「恩返ししたい」
「ヤクルト8-4DeNA」(2日、神宮球場)
延長十回、ヤクルトは4-4の1死満塁から代打・鵜久森が左越えにサヨナラ満塁1号を放った。
DeNAの6番手・須田の代わりバナ。初球を積極的にたたくと、打球は瞬く間に左翼スタンドへ。前進守備をとっていたDeNAの左翼手・筒香は一歩も動かずに頭上を超えていく打球を見送った。
開幕カードを勝ち越したヤクルトは三回、山田がバックスクリーンに今季1号となる2ラン。先発した新外国人のオーレンドルフは6回5安打4失点(自責2)で来日初勝利とはならなかった。
DeNAはドラフト1位左腕の浜口(神奈川大)がプロ初登板初先発。5回6安打4失点(自責2)で毎回の5奪三振だった。
打戦は3番のロペスが4安打2打点と活躍した。
背番号「91」。鵜久森は2004年の選抜高校野球で愛媛・済美の主砲として初出場初優勝。同年夏の全国選手権は初出場準優勝を果たした。しかし、一昨年オフに日本ハムから戦力外通告を受け、12球団トライアウトを経てヤクルトへ入団した。プロ13年目でのヒーローインタビューに、「やったろうという気持ちしかなかった。(初球から)自分のスイングをして最悪犠牲フライでもというイメージがあった。手応えはありました。サヨナラ自体が自分で初めてだったので、ハイ、うれしいです」と喜びを表した。
延長で回ってきたチャンスに最高の結果を残した。鵜久森は「僕自身、拾ってもらったというのがあるので、今年恩返し出来るように頑張ります」と力強く語った。