オリックス 29年ぶり本拠地開幕の3連戦3連敗 平野が痛恨被弾
「オリックス4-5楽天」(2日、京セラドーム大阪)
そのとき、悲鳴が湧き起こった。オリックス1点リードの九回2死二塁。楽天・ペゲーロの打球はバックスクリーン上段に飛び込む逆転2ラン。一塁ベンチは凍り付いた。
平野は宝刀フォークを連投し、5球目が高く浮いた。それを運ばれた。ペゲーロはそこまで3安打。初戦にも決勝2ランを浴びている。続くウィーラーは今季まだ無安打だった。福良監督は「(どちらで勝負かは)平野に任せましたから」と責めることはなかった。
開幕4連敗した2015年以来の開幕3連敗。本拠地開幕の3連戦3連敗は、阪急時代の1988年(西宮)以来、29年ぶりだ。
あまりに痛すぎる敗戦。指揮官は「追加点が取れなかったのが痛い。チャンスがあっただけにね。後半が苦しくなりますね」と力なく話した。
二回に伊藤の適時打で今季初の先制点を奪った。四回にはT-岡田が右翼上段席へ特大弾。先発・西も快調に七回まで完封ペースで進んでいたが…。八回に茂木に2ランを浴び96球で降板。2番手で登板したドラフト2位・黒木(立正大)が1点差に迫られ、最後は守護神が力尽きた。
それでも指揮官は「(勝ちパターンは)変えるつもりはない」と言い切った。次は敵地で西武戦。「場所も変わる。切り替えてやっていくしかない」と無理やりに前を向いた。