楽天 開幕3連勝 ペゲーロ140メートルV弾
「オリックス4-5楽天」(2日、京セラドーム大阪)
乾いた打球音とともに、豪快なアーチが中堅5階席に着弾した。九回2死二塁。楽天・ペゲーロは狙い澄ましたように失投をとらえた。推定140メートルの逆転2ラン。劇的な一撃で、梨田楽天が、敵地で3年ぶり開幕3連勝を飾った。
平野が投じた浮いたフォーク。「甘い球を強く叩こうとシンプルに考えた」。ネクストバッターズサークルで、宝刀フォークに食らいついて粘る茂木の打席を凝視。「歩かされると思ったが、高めの甘い球が来たら振れるように準備していた」。迷わずバットを差し出した。
開幕から2番に座る。外国人3人が並ぶ超攻撃型打線の象徴的存在だ。開幕戦でも決勝弾を放ち、3戦2発。「守りには目をつぶる」と攻撃力優先で組んだ梨田監督の大胆オーダーはピタリとハマり、スタートダッシュの立役者となっている。
来日2年目を迎えた今季、3年目のウィーラーを師匠に日本の野球にアジャスト。「心の余裕を持って打席に入れている」。開幕を前に妻と長男が来日し「家族は野球より大事な存在」と力の源になっている。
「すごいゲームになりました」と梨田監督。4日から本拠地に戻り、同じく3連勝のソフトバンクと激突。快進撃は止めない。