ロメロ、来日1号3ラン オリックス1勝
「西武3-7オリックス」(4日、メットライフドーム)
打球は右中間スタンドで待つオリックスファンの元まで届いた。新外国人ロメロ(前マリナーズ)の来日17打席目での初本塁打は、勝負を決める3ランになった。
小谷野の適時打で勝ち越した直後の五回無死一、三塁。多和田の初球、高めに浮いたスライダーを逃しはしなかった。
「無死で三塁に走者がいた。最低でも犠牲フライと思っていたが、最高の結果になってくれた。1号はすごく気持ちがいいね」
ベンチ前で迎えるチームメートの中から安達を探し、喜びの儀式も初披露した。「開幕前にアダチから“何かやろうよ”と言われてひそかに練習していたんだ。うまくいったね」と笑顔を見せた。
福良監督にとってもうれしい一発になった。昨オフ、外国人選手獲得に乗り出した際、球団に右の大砲をリクエストした。渉外担当は2人の選手をリストアップ。ロメロとジェンセン(現ソフトバンク)だった。
「距離が出るのは向こうだけど、勝負強いのはこっちというのでロメロにした」
自分の目を信じて4番に据えた。その助っ人がバットで今季初勝利をもたらした。
「期待してあそこ(4番)に座らせてますから」と指揮官は言った。少々出遅れたが、ここから逆襲のシーズンがスタートする。