巨人・内海 今季初勝利&千金V打 「この1勝は自信になる」
「DeNA2-4巨人」(5日、横浜スタジアム)
試合終了の瞬間、左手の拳を突き上げ、喜びをかみしめた。巨人・内海が7回6安打1失点で今季初登板初勝利。13年以来となる開幕5連勝に投打で貢献し、「いい緊張感の中マウンドに上がれた。本当に良かった」と充実の表情を浮かべた。
粘り強い、内海らしい投球を展開した。3点リードの七回。2死からの連打で二、三塁のピンチ。続く梶谷を高めスライダーで右飛に仕留めた。「投げた瞬間いかれたと思ったけど、良かった」と安どした。
打っても存在感を示した。同点の五回1死三塁。「江藤(打撃コーチ)さんが『大振りしないで合わせるだけでいい』と言っていただいて」と、井納のフォークを中前へ勝ち越し適時打。自身5年ぶりの適時打は、値千金の一打となった。
昨年12月には胸腔鏡による縦隔腫瘍摘出手術もあったが、驚異的な回復で3年ぶりの開幕ローテを勝ち取った。目標の2桁勝利へ好スタートを切り、「この1勝は自信になるし、1年間通してこの1枠を渡さずに投げきりたい」と決意を示した。
ベテラン左腕の好投に高橋監督は「最後苦しくなったが、何とかこらえて投げてくれた」と称えた。「どんどん勝ちを重ねて、リーグ優勝できるように頑張ります」と内海。今季こそ1年間マウンドに上がり続け、3年ぶりのVへと導く。