「ＤｅＮＡ４－２巨人」（６日、横浜スタジアム）

　気迫の一打だった。２－２の七回２死満塁。ＤｅＮＡ・梶谷が「イチかバチか」で絞り込んだ新人・谷岡の直球を確実に捉え、しぶとく中前に運ぶ２点適時打。開幕から無敗だった巨人の連勝、そしてチームの連敗を３で止めた。

　打席に入るまでは考えすぎたが「いい意味で割り切って、緊張もせず打席に入ることができました。迷わずにいきました」と興奮を抑えるように振り返った。

　主砲の存在が大きかった。「ゴー（筒香）がベンチ裏で声を出したりして、すごく盛り上げてくれた」。本調子ではない主将が、必死にチームを鼓舞する姿に年上の先輩として奮い立った。

　梶谷を開幕から攻撃的な２番に固定しているラミレス監督は「しっかり期待通りに活躍してくれた。２番にいることによって相手チームにプレッシャーがかかる」とご満悦の様子で絶賛した。チームはやっと本拠地初勝利をつかんだ。梶谷は「明日から波に乗っていければ」と上昇を誓った。