森竜やっと勝った 指揮官「うれしいしか言うことがない」

 「中日7-5DeNA」(7日、ナゴヤドーム)

 ようやくトンネルを抜けた。中日はシーソーゲームを制し、今季7戦目で初勝利。開幕からの連敗を5で止めた。森監督は「ここまで来たらうれしいしか言うことがない」と喜びを口にした。

 先発の大野が粘れず、5回5失点と苦しい内容だったが、2番手の又吉が勝利への道筋をつけた。六~八回をテンポよく低めを突いて1安打に抑え、三塁を踏ませない。「我慢していれば、ひっくり返してくれると思っていた」と逆転ムードをつくりだすとその通りに攻撃陣が奮起した。

 七回1死からビシエドの適時打など3連打で追い付き、京田の押し出し死球と藤井の犠飛で2点を勝ち越し。これまで6戦計59イニングの攻撃のうち、1イニングで複数得点を奪ったのは2度だけだったが、この日は三回に4点、七回に3点。停滞していた打線がようやくつながった。

 試合後、森監督は駒大の後輩でもある大島からウイニングボールを手渡され、大事に監督室の机の上に置いた。「この1勝でみんな救われて、次にスタートできる」。中日がやっと一歩前進した。

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