日本ハム・大谷 9日に抹消 悪夢の途中交代…左大腿二頭筋肉離れ、復帰まで4週間

 「オリックス8-1日本ハム」(8日、京セラドーム大阪)

 日本ハム・大谷翔平投手(22)が8日、京セラドームで行われたオリックス戦の走塁中に左太もも裏を痛め途中交代した。大阪市内の病院でMRI検査の結果「左大腿(だいたい)二頭筋肉離れ」と診断され、9日に出場選手登録を抹消される。試合復帰まで4週間程度かかる見込みで、長期離脱は避けられない事態となった。

 あまりにも痛すぎる。二刀流の長期離脱が決まった。ベンチが凍りついたプレーは初回2死からだった。ボテボテのゴロが三塁前に転がると、大谷は全力疾走を敢行。塁間の中間付近で左太もも裏に痛みを発症し、苦悶(くもん)の表情を浮かべながらベンチへ下がった。

 四回の打席で代打を送られると、スタンドがどよめいた。試合後は「何もないです。トレーナーに聞いてください」と険しい表情で球場を後にし、大阪市内の病院へ向かった。検査結果は患部の肉離れで、中程度の損傷を示す「2度」と診断された。

 キャンプから痛めた右足首をかばう走塁を心がけ、左足でベースを踏む練習をしてきた。その過程で左足に必要以上に負荷がかかり、痛める原因になったようだ。くしくも試合前、立ち投げながら最多の40球を投じ、投手復帰へも明るい兆しが見えてきた直後だった。

 大谷の負傷による戦線離脱はルーキーイヤーの13年4月13日・オリックス戦(ほっと神戸)で右足首を捻挫し、翌日に登録抹消されて以来。当時は5月4日に復帰しているが、今回はそれ以上に長びくことは必至だ。

 チームが最下位と苦境に立たされている中、開幕から27打数11安打、打率・407、2本塁打とバットで引っ張ってきた。大谷の負傷に加え、チームは4連敗で試合後の栗山監督は無言を貫いた。連覇を目指すチームにとって、二刀流の離脱が及ぼす影響は計り知れない。

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