オリックス・ロメロ 4戦連発 快カ~ン4連勝で初貯金もたらした
「オリックス8-1日本ハム」(8日、京セラドーム大阪)
懐かしい「貯金」という響きの心地よさを、オリックスの福良監督は実感できなかった。「気分?貯金したことがないから分からん」と照れくさそうな笑みを浮かべた。
15年から2年連続で開幕から沈んできたチームが、2位だった14年以来3年ぶりとなる貯金生活。3連敗から4連勝の錬金術師は新外国人のロメロだ。
「あれはホームランを狙いにいった打席。高めに来る球を振ろうと思っていたら、そのカーブに反応して打てたよ」
七回無死一塁。有原の初球カーブを捉え、左中間席へダメ押しの4号2ラン。メジャー通算4本塁打の右打者が、これで4試合連続アーチ。「過去(米国では)3試合連続は何度かあると思うけど、4試合連続は記憶にない」。球団の新外国人選手としてはマルカーノ、シェルドン、オーティズに次ぐ4人目だ。
主導権を握る快打もロメロだった。初回1死二、三塁で左翼フェンス直撃の先制二塁打。「何とか外野まで飛ばそうという思いだった。タイムリーになってくれてよかったよ」。福良監督が「研究熱心」と言う当人は、好調の要因をこう明かす。
「ボール球に手を出さなくなったことかな。高めを強くたたこうとしているのが、いい結果につながっている」
腰の張りを考慮され、右翼の守りは回避。福良監督は「打つ方は問題ない」と指名打者で起用した。5戦連発に挑むロメロは、意欲を示しつつも「打てなくても、4試合連続といい結果が出ているから」と欲張っていない。