東大・宮台に12球団熱視線 五回途中5失点KOも変わらぬ高評価
「東京六大学野球、明大6-2東大」(8日、神宮球場)
春季リーグ戦が開幕し、3季連続優勝を狙う明大が快勝した。東大の今秋ドラフト1位候補左腕・宮台康平投手(4年・湘南)は、5回途中5失点で黒星スタートとなった。早大は法大に先勝。加藤雅樹外野手(2年・早実)が、リーグ戦初本塁打となる先制ソロで勝利に貢献した。
新たな姿で、まずは勝ちたかった。「本当に今日は自滅。申し訳ない」。無念の結果に、宮台は硬い表情を崩さなかった。
昨秋は左肩痛で登板は1イニングのみ。肩の負担を減らすべく、テークバックを小さくした新フォームに改良。この日は最速146キロで、五回2死まで2安打無失点。だが、相手投手への四球を機に突如崩れた。4連続四死球と連打で一挙5点を失い、88球で降板した。
NPB全12球団のスカウト陣が視察。阪神・平塚スカウトが「ボールの質はやっぱりいい」と話すなど、高評価は変わらない。宮台が変わったのは「行けと言われたら、明日もあさっても、もちろん行く。リベンジしたい」と言える肩への自信がついたこと。今カード中の雪辱登板で、進化を証明する。