オリックス・西が12球団一番乗りの完封 「どうしてもいきたい」自己最多154球

 「オリックス2-0日本ハム」(9日、京セラドーム大阪)

 オリックス・西は普段は見ないスコアボードの投球数表示を確認した。最後、岡を中飛に打ち取った瞬間だ。「ドッと疲れました。見ないと疲れを感じなかったのに…」。自己最多の154球。5安打、8奪三振の今季12球団一番乗りの完封に費やした球数の多さに疲労感が一気に押し寄せた。

 最少得点差の七回1死一、二塁で代打の矢野をスライダー、中島を内角142キロ直球で連続三振。その時点で122球。星野コーチが継投か続投か迷うと、福良監督は本人の意思を確認させた。

 「どうしてもいきたいと言ってきた」

 2日の楽天戦は完封ペースから急転八回途中で降板し、逆転負け。その苦い経験もあってか、続投志願。制球が良く、球威も落ちない。4年連続通算6度目の完封。西は淡々と振り返った。

 「体力的にも大丈夫だったので志願した。まだ(登板)2試合目なので有り余っている状態。リリーフ陣は毎日準備している。誰かが完投しないと。自分に余裕があるときは志願するのがチームのため」

 ロッカー内通路の壁には、西が好きな言葉が記されてある。「自分のために、チームのために、ファンのために、そして家族のために」-。その言葉を体現する快投。チームに2年ぶりの5連勝をもたらし、2位浮上に導いた。

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