日本ハム・大谷インフル…左太もも裏肉離れに続くダブルパンチ
日本ハム・大谷翔平投手(22)が10日、都内の病院でインフルエンザB型と診断された。9日に左大腿(だいたい)二頭筋肉離れにより出場選手登録を抹消されたばかり。熱が下がってから2日間の静養が決まり、しばらく都内のホテルに隔離されることになった。故障のリハビリ開始日も未定で、5月下旬をめどとしていた実戦復帰が、さらに遅れる可能性も出てきた。
左太もも裏肉離れで出場選手登録を抹消された大谷に、追い打ちをかけるアクシデントが襲った。負傷した8日のオリックス戦の夜に体調不良を訴え、9日は大阪市内の宿舎で静養。この日帰京し、都内の病院で検査を受け、インフルエンザB型と診断された。
球団によると左太もも裏を負傷後、患部が通常よりも熱かったことで異変に気付き診察に踏み切ったという。本来はこの日千葉・鎌ケ谷の勇翔寮に戻る予定だったが、数日間は外部との接触を避けるために都内のホテルで体を休めることに専念する。
ダブルパンチに見舞われた大谷だが、リハビリ開始日も当初の予定より遅れそうだ。今後は熱が下がってからも2日間は静養しなければならず、その後ようやく、鎌ケ谷2軍施設でリハビリをスタートする。
9日に福島チーフトレーナーは「野球の動きができるようになるまで4週間、実戦は6週間をめどにしている」と話し、当初は5月下旬を目標に野手復帰するプランを描いていた。だが今回インフルエンザにかかったことで、さらに復帰時期が遅れる可能性もある。
栗山監督は負傷翌日に「翔平が一番、つらいと思う」と心配そうに話した。大谷は14年9月と昨年8月に風邪の症状を訴えて試合を欠場したことはあったが、インフルエンザは初めて。今春キャンプ直前に発覚した右足首痛に始まり、満身創痍(そうい)。苦難続きだが、今が辛抱の時だ。