オリックス3年ぶり6連勝 鬼仏Tシャツで一丸11点
「オリックス11-1ロッテ」(11日、京セラドーム大阪)
試合後は“仏の”オリックス・福良監督がチームを称えた。「いいゲームでした」。
昨季0勝2敗、対戦防御率1・52に抑え込まれた天敵・石川に対して一丸で臨んだ。指示は低めを振らない。そして合言葉は「つなごう!」だ。初回、1番・宮崎は中飛に倒れるも9球を投げさせ、駿太は6球目を右前打した。3連打で1死満塁とすると、小谷野が内角に肘をたたんで左前適時打にする技ありの一打で先制した。
「挑戦者を自覚して貪欲に、ひたむきにやれてる。打てると思って打席に入った」
三回にはT-岡田、中島の連続適時打に若月の今季初安打となる適時打。3点を追加し、石川をKOした。
四回には9日の日本ハム戦で右ふくらはぎに死球を受けた西野に代わり、スタメン出場した大城が右線に適時二塁打。春季キャンプは故障で2軍落ち。指揮官を“鬼”にさせた大城は「1打席目は消極的だった。宮崎さんや安達さんに『初球からいけよ!』と言われて変われた」と振り返った。
チームが一つの方向に向かっている。試合前練習では選手、スタッフ全員が福良監督の鬼仏Tシャツを着用した。選手会長のT-岡田は「監督のグッズが出たので、みんなで着たいという話になった」と説明。現場の要望に球団も少ない在庫の中からなんとか数をそろえて対応。一体感をより強くした。
小谷野が全員の思いを代弁した。「福良監督はいつも愛情を持って接してくれる方。みんな、監督を男にしたいと思ってる」。
3年ぶりの6連勝。一丸となった福良オリックス。この勢いは本物だ。