「楽天５－１０西武」（１２日、Ｋｏｂｏパーク宮城）

　首位を走る楽天を粉砕した。西武がエース則本をＫＯし、今季初の３連勝。１５安打１０得点の猛打の主役は、３番浅村だった。全て単打で自身初の５安打。「チーム全体の調子がいい」。貴重な２打点も稼いだ主将が、仙台の西武ファンを沸かせた。

　初回に中前打、三回には右前適時打。同点の四回１死満塁では則本の甘く入った直球を見逃さず、勝ち越し打を左前へ運んだ。「相手は素晴らしい投手。（四回は）いつも以上に積極的にいったことがいい結果につながった」と振り返った。

　七、九回にも楽天の救援陣を捉え、「Ｈ」ランプをともした。「１、２番がつないでくれた。自分も後ろにどんどんつなごうとした」。辻監督も「練習からセンター中心にやっているように見える。あのつなぎは見事」と浅村を絶賛した。

　楽天にとどめを刺したのは４番中村だ。六回に中堅左に１号ソロを放ち、九回にはダメ押しの２号３ラン。今季初のチームの２桁安打、２桁得点で３位浮上。浅村と中村が元気な西武打線は怖い。