オリックス・小谷野、6年ぶりの4番で先制打&V打 福良監督も脱帽
「ソフトバンク6-7オリックス」(15日、ヤフオクドーム)
オリックス・小谷野が抜群の勝負強さを発揮し、チームを連勝へと導いた。
14日に痛めていた腰に死球を受けたロメロに代わって、日本ハム時代の2011年10月18日・西武戦以来となる4番に座った。
初回にはいきなり2死三塁で摂津の足元を抜く中前適時打で先制点を叩き出した。さらに同点で迎えた五回2死二塁では石川から右前適時打で勝ち越し。神がかり的な勝負強さを見せつけた。
「4番なんて、もともとそんな打者じゃないことは自覚している。チームは今『つなごう、つなごう』と合言葉のように言ってる。どっちにしろ一振りで決められる打者じゃないから」
そんなベテランに福良監督も脱帽だ。
「(4番の)選択肢は小谷野しかなかったからね。本当は休ませたいけど、6連戦は頑張ってくれると言ってくれたから。本当に頼りになります」
昨秋に左足首を手術し、かばう中で右太ももも痛めた。「トレーナーの皆さんが毎日のようにケアをしてくれるから試合に出られている」という満身創痍(そうい)の状態だ。
「進退を懸けてやる」と宣言した3年契約の最終年。言葉通り得点圏打率は驚異の・412。36歳のベテランは「疲れてますよ」と苦笑いながらも、充実感を漂わせて鹿児島へと旅立った。