慶大・岩見が特大弾 推定135メートル“バックスクリーン”越え
「東京六大学野球、慶大11-2東大」(16日・神宮球場)
慶大が連勝で勝ち点1とした。今秋ドラフト候補の岩見雅紀外野手(4年・比叡山)が、2試合連続本塁打となる特大の中越え先制ソロを放った。立大は快勝。手塚周投手(2年・福島)がリーグ戦初先発で初完投勝利を飾った。
187センチ、107キロの超大砲・岩見がまたぶっ飛ばした。二回無死。初球の127キロを捉えた打球は、スコアボード手前の、グラウンドから7メートル65センチの高さにある広告掲示板の向こうに消えた。推定135メートルの特大弾だ。
前日も左中間最上段への一発を放ったが「手応えは、今日のが一番いい」と満面の笑み。広島・苑田スカウト統括部長は「タイプは違うが、高橋(現巨人監督)も広沢(元阪神)も、あそこまで飛ばなかった。大学生では見たことがない」と、目を丸くした。
三回には左翼フェンスに頭をぶつけながら大飛球を好捕。四回で途中交代したが、診察の結果は異常なかった。昨春の米国遠征では、風呂で転んで左尻を36針縫う裂傷を負っても「痛くない」と言った“不死身の男”。規格外の存在感から目が離せない。