DeNA、新勝利の方程式 七回山崎康九回パットンで今季初カード勝ち越し
「DeNA6-3ヤクルト」(16日、横浜スタジアム)
DeNAが新たな勝利の方程式で今季初のカード勝ち越しを飾った。3点リードの九回。マウンドに上がったのはパットンだ。先頭のバレンティンに中前打を許したが、後続を抑えて来日初セーブ。ヒゲの新守護神がナインと笑顔でハイタッチを交わした。
ラミレス監督が大きな決断を下した。この日は2点リードの七回、2試合連続で救援に失敗している山崎康を起用。九回を新外国人・パットンに託す継投を見せた。
前日の試合前に両者に通達した指揮官は「今後も山崎康を七回で、パットンを抑えという形でいく。去年と同じ轍(てつ)は踏まないと。絶対に勝ちに行くという気持ちの表れ」と説明。昨季も不調が目立った山崎康の中継ぎ起用を決めた。
「プレッシャーは掛かるが楽しめると思う」とパットン。ルーキーイヤーから抑えを務めた山崎康も「違った目線で野球が見られる。ポジティブに考えている」と前を向いた。すべては勝利のため。新たな継投の形を携え、18日から敵地で首位・広島との戦いに臨む。