ロッテ・伊東監督 重症の貧打に嘆き節「イキのいい人いない」
「ロッテ0-4ソフトバンク」(20日、ZOZOマリンスタジアム)
前夜の19日と同じ光景だった。ゲームセットと同時に、鈴木、三木、井上、田村ら打撃陣がバットを手にして室内練習場に向かった。
3夜連続の夜間練習だ。ソフトバンク・先発のバンデンハークの前に八回まで放った安打は二塁打2本のみ。三振数は11個を数えた。
イヤな記録が並ぶ。今季2度目の4連敗、今季初の2試合連続0封負け、そしてソフトバンクには開幕から6連敗だ。
貧打はますます重症の一途をたどり、好投したドラフト1位ルーキー・佐々木を見殺しにする格好になった。
伊東監督は「ネタ切れだよ、毎日…。勝てない時はこんなもの。佐々木はいいピッチングをしていたのに」と嘆いた。
4番に今季初めて井上を起用、6番にDHで井口を据えるなど動いた。開幕から不振が続く新外国人2人にもチャンスを与え、目をつぶって起用した。
「きょうは外国人(バンデンハーク)だからタイミングが合うと期待して出したが、厳しいね。本人も迷っている。やっていて楽しくないでしょう」。
ダフィーが二塁打を1本打ったものの、パラデスは3打数3三振を喫した。
伊東監督は「いまの状態では前(スタメン)から出ることはない。でも、代わりに上げる人も見当たらない。イキのいい人もいない。いる人でやっていく」と現状を見つめた。
だが、最後に暗くなっていく雰囲気を吹き払うように、「まだ4月じゃないですか。絶対に立て直して見せます」と力を込めて話した。