「ソフトバンク２－１１楽天」（２２日、ヤフオクドーム）

　２試合連続延長十二回サヨナラ負けのショックもどこ吹く風だ。楽天が５発、先発全員の１５安打、１１得点と爆勝した。チームの勢いに乗ったのがプロ１７年目、４１歳の松井稼頭央外野手だ。

　試合前まで５打数１安打と影の薄かったベテランは、今季２度目のスタメンに燃えていた。六回、左打席でプロ通算２００号となる１号ソロを左翼席へ。「２００号は忘れていました（笑）。僕にとって大きな数字。プロに入って、まさかこれだけ打てるとは」

　この日でプロ通算２０７１安打とし、スイッチヒッターの２０００安打＆２００本塁打はＮＰＢ史上初。柴田勲（２０１８安打１９４本塁打）や松永浩美（１９０４安打２０３本塁打）も成し得なかった偉業だ。「これからも、チャンスが来たらチームに貢献する。そのために準備する」。若手、中堅、ベテランが刺激し合う楽天の勢いは止まらない。