明大・森下暢がリーグ戦初先発初勝利、右肘骨折乗り越え「今日につながっている」
「東京六大学野球、明大3-2早大」(23日、神宮球場)
明大が開幕4連勝を飾り、勝ち点2とした。2年生右腕・森下暢仁投手(大分商)がリーグ戦初先発で初勝利を挙げた。
伸びのある直球は、自己最速を1キロ更新する149キロを計測。八回途中2失点で降板したが、七回までは完封ペース。7三振を奪う力投だった。
大分商3年時には高校日本代表に選ばれ、U-18ワールドカップで準優勝。プロ志望ならドラフト上位との呼び声も高かった。明大でもルーキーイヤーからの活躍が期待されたが、昨春の新人戦で右肘を骨折。3カ月間はボールを投げられなかった。
ただ、戦線離脱した時間を無駄にはしなかった。「ケガがあったので、もっと体を強くしようと、1年間取り組んできた」。体幹トレーニングなどに励み、体重も5キロ増の73キロに。「それが今日につながっているかな」と、はにかみ笑いを浮かべながら、成長を実感した。
善波達也監督は「森下が初先発でしっかり試合を作ってくれた」と称賛。「力をつけていけば、明治のエースになっていくピッチャーだと思う」と、期待を隠さない。
開幕直前にインフルエンザにかかって出遅れたが立て直し、今季初登板で勝利を挙げた森下暢。「柳さん(裕也=現中日)や星さん(知弥=現ヤクルト)みたいに、ここぞという場面で自分の力を発揮できるピッチャーになりたい」と、目標を掲げた。