オリックスT岡田止まらない 惜しいサイクル~トップタイV7号!3安打3打点

 「オリックス5-4西武」(ほっともっとフィールド神戸)

 オリックスが西武との“2位対決”を制し、単独2位に立った。立役者は選手会長のT-岡田外野手(29)だ。同点に追い付かれた直後の五回、リーグトップタイとなる勝ち越しの7号ソロ。三塁打が出ればサイクル安打だった八回の4打席目は左飛に終わったが、この日は3安打3打点の大暴れだった。チームは3、4月の勝ち越しが決定。4番・ロメロ不在の中、背番号55がチームを引っ張る。

 これぞアーチストの弾道だった。同点に追いつかれた直後の五回1死で5番・T-岡田。カウント2-1からの多和田の141キロ直球を豪快に振り抜き、右中間スタンドへアーチをかけてみせた。

 「完璧です」

 自画自賛の一発は楽天・ペゲーロに並ぶリーグトップの7号となった。

 試合前にはロメロが左膝のケガで登録抹消された。4番不在の危機に選手会長は燃えていた。初回に2死一、二塁から中前に先制打を放つと、三回には無死一塁から左中間への適時二塁打、そして五回の本塁打。三塁打が出ればサイクル安打という八回は、左翼線の当たりを西武・田代に好捕され記録達成はならなかった。

 「僕は全然期待してなかった。先頭だったんで塁に出ようと思ってました」

 このチームに個人の記録を考える者はいなくなった。合言葉は「つなごう!」。打てなければ「さあ、守ろう」と切り替える。打率・369、7本塁打、15打点。チームの三冠王でさえもだ。シーズン前には全試合4番を目標の一つに掲げていたが「4番?チームの雰囲気もいいですし、特に打ちたいというのはないですね」とあっさり言ってのけた。

 福良監督も「Tがいいところで打ってくれた。今の打順がハマってる。変に力が入ってもダメだから」と責任感の強すぎる男の性格を見抜き、この打順に据えている。

 T-岡田は言った。

 「ロメロが抜けた穴は大きいと思うけど、今までのようにつないでつないでやっていくしかない。ロメロも帰ってきた時にチームが良い状態だと乗りやすい。彼が帰ってくるまで全員で勝ちにこだわってやっていきたい」

 頼もしさを増した“元キング”が全員野球のチームをけん引している。

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