楽天止まらん4連笑 則本10K、2勝
「楽天-ロッテ」(26日、Koboパーク宮城)
降りしきる雨に打たれながら、楽天のエースは熱投を演じた。7回1失点で10奪三振。則本は今季2勝目を挙げるとともに、チームに今季3度目の4連勝をもたらした。
「冷静に投げられたと思う。雨で芝が滑りやすいとか事前に分かっていたし。チームが勝ったのが良かったと思います」。ポーカーフェースこそ崩さなかったが、自身3試合ぶりの勝ち星に安堵(あんど)の言葉を口にした。150キロ超の直球にカーブを交え、緩急を駆使。七回に1点を失ったが、ピンチらしいピンチを招くことなく悠然とロッテ打線を料理した。
そんなエースを味方打線は強力に援護した。この日、打率・329のリードオフマン茂木が左かかとを痛め欠場したが、それでも落ちない得点力で、則本を支えた。そして今季開幕以来、勝ち星のなかった“魔の水曜日”の連敗も3でストップ。悪いジンクスも早々と打破しているあたり、チームの真の勢いを感じさせる。
お立ち台の則本から“V宣言”も飛び出した。「勝って勝って、優勝に向かって突っ走りたい」。あえて口にした「優勝」の2文字。「シーズンが始まる前から、監督に『今年は口に出して言っていこう』と言われているので」。その言霊を胸に、エースは右腕を振り続けていく。