「ＤｅＮＡ９－３広島」（２８日、横浜スタジアム）

　自慢のパワーを見せつけた。一回、１死一塁。ＤｅＮＡ・梶谷がリーグトップに並ぶ先制の５号２ラン。「いい感じでバットが振り抜けました」。右翼席上段に運ぶ特大の一発で、チームの勝利に貢献した。

　仕留めたのは、初対戦の加藤が投じた初球の直球だった。今季の５本塁打は全て直球を打ったもの。昨季は直球を打ち損じることが多かったが「何とか一発で仕留められるように」と、より速球への意識を高めたことが功を奏している。

　五回には５個目の盗塁となる二盗に成功し、追加点を呼び込んだ。目標に定める２５本塁打、４０盗塁に一歩前進。「打率は考えず、減らないものを追いかけている」と梶谷は言うが、ラミレス監督は「彼はトリプルスリーできる能力がある」と、あらためて絶賛した。

　八回、筒香が中越えにダメ押しの２点二塁打。弾丸ライナーの一打に、梶谷は「筒香はホームランがポンポン出ると思う。すぐに抜かされますよ」と控えめに笑った。主砲の前を打つ３番は、貪欲にバットを振っていく。