ヤクルトまた零封負け “幻弾”山田「入って欲しかった」
「ヤクルト0-7巨人」(28日、神宮球場)
“幻の本塁打”でヤクルトは2試合連続零封負けを喫した。7-0の七回1死一、二塁で、山田が2番手・篠原の投じた4球目をつまりながら押し込んだ。打球は右翼席ポール際のフェンスを越えた。大歓声に包まれながら本塁を踏み、久しぶりに笑顔が戻ったかに思えた。
しかし審判団が集まり、リプレー検証が行われた。結局判定は覆り、ファウルで試合が再開された。その打席は四球で出塁したが、試合後は「入ったと思った。ポールに当たったと思った。入って欲しかった」と表情を曇らせた。
五回は先頭の大引が三塁内野安打で出塁するが、3、4、5番が続かず。七回は1死満塁で4番・バレンティンが遊ゴロ併殺に倒れるなど、ちぐはぐな攻撃が続いた。3試合無安打の山田は「(状態は)見ての通り最悪」と言葉に力がなかった。
借金は今季ワーストの7。真中監督は「打線がつながって点数が取れないと勝てない」と嘆いた。勝敗の鍵を握るのはクリーンアップの復調だ。