ロッテ・伊東監督、助っ人不在にも笑顔 純国産打線が機能 GWの巻き返し誓う
「西武3-6ロッテ」(29日、メットライフドーム)
ロッテ・伊東監督が久々に笑顔を浮かべた。
「初回、珍しく先制できた。2死から福浦がよく打ってくれた」と2死満塁から「6番・DH」で起用した41歳、ベテランの走者一掃の適時二塁打をほめた。
そして続けた。
「チームが悪いときの状態を救うのは外国人か、ベテランだから…」
その助っ人が2人とも1軍から消えた。この日、マット・ダフィー内野手の出場選手登録を抹消した。ジミー・パラデス内野手は21日にすでに登録を抹消していた。
伊東監督は「守備と走塁にはスランプがないのに…」と話すが、2人とも打撃不振が守備にも影響しており、重症だ。
だが、この助っ人不在にも、「純国産でいきましょう。もうすぐ月も変わるし、連勝しましょう」と前向きに振る舞っていた。
それだけに一回、先頭の伊志嶺と2番・荻野の連打でチャンスを築いて、ベテランの一振りはうれしかった。
三回にはこの日、2試合目の4番を務めた鈴木が右翼席中段へ3号ソロ弾。そして1点差に迫られた九回には“守備の人”、三木が追いすがる西武を突き放す1号2ラン。15年の10月以来、プロ2本目となるアーチを放った。
「打つ雰囲気はあったが本塁打とは…。出番が少ない中、準備をしっかりやっていて結果が出た」。開幕から続く打撃不振。しかし、ベテランと中堅、そして若手の控えが脱出に懸命になっている。
先発の二木も「立ち上がりは悪かったが、よく投げてくれた」と評するように、試合をしっかりと作った。
「あしたからのゲームが大事。みんなにチャンスが出てきた。いつでも出番があると思って戦況を見つめてほしい」。伊東監督、助っ人不在の逆境を逆手に取って、5月戦線をにらんでいる。