楽天貧打 オリ金子にお手上げ…パ首位攻防第1R
「楽天1-4オリックス」(2日、Koboパーク宮城)
オリックス・金子の前に1点を奪うのが精一杯だった。首位攻防戦第1ラウンドは、絶好調の右腕を打ち崩せず完敗。梨田昌孝監督(63)は「ストライクゾーンの中で両サイドに緩急をうまくつけられた」と唇をかんだ。
開幕戦の3月31日以来の対決となったが、前回に4点を奪った右腕はこの日、制球、キレともに抜群。「3点を先行させて楽にさせてしまった」(同監督)と、追いかける展開が、苦戦にさらなる拍車を掛けた。開幕戦で金子に2打数1安打だった茂木も「今日は、甘い球が来ることを願って打席に立っていた感じだった。甘い球は何球か来ていたと思うが、打てなかった残像が頭に残り、仕留められなかった」と完全に“お手上げ”だった。
それでも梨田監督は執念を見せた。勝利の方程式の一角を担うドラフト5位・森原(新日鉄住金広畑)を、2点ビハインドの九回に投入。しかし1点追加を許し、実らなかった。第2ラウンドはエースに託す。「明日は則本。打線も何点か先行していきたい」と、指揮官は静かに意気込んだ。