小林決めた今季初V打 開幕から不振…やっと結果、巨人4カードぶりの勝ち越し
「巨人4-1DeNA」(3日、東京ドーム)
思いをバットに込めた。巨人・小林が二回に決勝2点適時打を放ち、逆転勝利に導いた。今季初の決勝打で4カードぶりの勝ち越しを決め、「必死に打ちにいきました。チームが勝てて良かった」と安どの表情を浮かべた。
1点を追う二回2死二、三塁。小林の次の打者は大竹寛で、相手は歩かせる選択肢もあったが勝負された。「これだけ打ててないので勝負はしてくると思ってた。積極的に若いカウントから振っていこうと思った」。カウント1-1からスライダーをはじき返し、打球は中前へとポトリ。G党は総立ちとなった。
WBCでは打率・450だったが、今季の打率は試合前まで・158。早出特打をこの日も行い、試合に臨んだ。これを好調のきっかけにするために、「勝てるように頭を使っていきたい」と静かに闘志を込めた。
守備では六、七回に得点圏に走者を置いたが、いずれも好リードで無失点。扇の要として「(打撃を)引きずってしまうと投手に申し訳ないし、打席に立つ資格はない。そこはバッサリ切り替えてる」と説明した。
高橋監督は「今日はよく打ってくれた」と賛辞を送ったが、「もう少し打ってほしい」と激励も加えた。「明日勝って、3連勝して名古屋に行きたい」と小林。背番号22の反撃が、ここから始まる。