オリックス・T-岡田、両リーグ弾トツ9号 51発ペースも敗戦に笑顔なし
「楽天4-2オリックス」(3日、Koboパーク宮城)
キングが描いた豪快なアーチに、Koboパークのスタンドを埋めた楽天ファンも沈黙するしかなかった。4点を追う九回無死一塁、オリックス・T-岡田が右中間へ2ラン。則本の148キロ直球を捉えた。
八回まで散発5安打12奪三振と完ぺきに封じ込まれていた則本を、マウンドから引きずり下ろした。主砲の意地の一振り。残念ながら逆転とはならなかったが、次戦につながる一発になった。
2試合連続、これで楽天戦は5戦で4発と大得意としている。特筆すべきは両リーグダントツの9号ということ。143試合に換算すれば51発という驚異のペースで量産していることになる。
それでも選手会長に笑顔はない。
「早い回で松葉を援護できたら良かったですけど。松葉は前回も頑張っていた。勝たせてあげたかった」
首位攻防戦は1勝1敗となり、再び2ゲーム差に開いた。T-岡田は「(カード)勝ち越しは絶対にしないといけない」と第3ラウンドの必勝を誓っていた。