大田がプロ9年目、初のサヨナラ打 日本ハム、最下位脱出
「日本ハム2-1ロッテ」(3日、札幌ドーム)
九回無死満塁。ヒーローになる絶好の場面で、日本ハム・大田は低めのボール気味のスライダーに必死に食らいついた。打球が前進守備の二遊間を破ると、右腕を突き上げ、顔を赤らめながらガッツポーズを繰り返した。プロ9年目で初のサヨナラ打だ。
「幸せですねえ。はい。内心ドキドキしていたんですけど、皆さんつないでくれて絶対かえしてやるという気持ちでした」
昨オフ、巨人から移籍し、心機一転臨んだ春季キャンプ中に左脇腹を痛め、出遅れた。それでも4月23日に1軍昇格後は8試合中、7試合でスタメン出場。「(好機の打席で)代打も出されず、監督に使っていただいて以前とは違う」。結果が伴わなくても起用し続けてくれる。その期待に応えたい一心でバットを振っている。
新戦力の一打でチームは最下位脱出。5月は連勝スタートとなった。「全てにおいてファイターズにささげるつもりで北海道に来ている」と大田。昨年まで眠っていた打棒を、新天地で開花させる。