巨人執念セーフティースクイズ逆転星!由伸監督「理由はいろいろ」
「中日2-3巨人」(5日、ナゴヤドーム)
執念のタクトで勝利をたぐり寄せた。巨人は1点を追う八回に、代打・亀井の適時打と小林のセーフティースクイズで2点をもぎ取り、逆転に成功。最下位相手の取りこぼしを防いだ高橋由伸監督(42)は「相手のミスもあった中だったが、何とか逆転できた」とうなずいた。
同点で迎えた八回1死一、三塁。初球にセーフティースクイズを失敗し、3球目にも同様の構えを見せ、小林はカウント1-2と追い込まれていたが、作戦は変えなかった。「理由はいろいろある」と指揮官は多くを語らなかったが、小林は「打つよりも(得点の)確率が高いと思った」と4球目を捕手前に転がした。捕球した杉山が三走・長野へタッチを試みたが、クロスプレーの際にボールがミットからこぼれて判定はセーフ。
序盤から好機を築きながらもホームが遠い展開の中、ベンチ主導で白星をつかんだ。「理想を言えばノーアウトから走者が出て点が取れればいいですけど」と指揮官。ここまで1点差試合は2勝7敗と競り合いにもろさを見せていただけに、大きな意味をもたらす1勝となった。