テスト入団のヤクルト大松、移籍初本塁打はサヨナラ弾「感無量です」
「ヤクルト3-2広島」(9日、神宮球場)
ヤクルト・大松尚逸が延長十二回にサヨナラ本塁打を放った。
十二回先頭の近藤への代打で登場。カウント2-1から広島・中田の内角へのスライダーを強振した。打球は右翼フェンスを越えサヨナラ弾となった。
昨年、ロッテを自由契約となり今春のキャンプでテスト入団。移籍1号は3年ぶりの本塁打で連勝をもたらした。お立ち台に上がり「感無量です。本当にうれしいです。とにかくチームが勝つ、それだけなんで。最高です」と喜んだ。
左の大砲としてロッテのレギュラーとして活躍した。しかし、年齢とともに出場機会が減り、昨年は2軍戦に出場中に右足アキレス腱(けん)を断裂。そしてオフには戦力外通告を受けた。それでも復帰への希望を捨てず懸命のリハビリをしてきた。大きな1勝をもたらす一発に「正直、想像できませんでしたけど、いつかこういう日がくると信じてリハビリを続けてきました。これからどんどん状態を上げてチームに貢献できるようにしたい」と苦しい日々を思い返しながら話した。
ヒーローインタビューの最後には「はじめまして、ヤクルトスワローズの大松尚逸です。これからも熱い声援、お願いします」と大きな声で神宮のヤクルトファンに自己紹介した。