オリックス延長十回サヨナラ負け 4カード連続負け越し
「ソフトバンク3-2オリックス」(10日、ヤフオクドーム)
延長十回、今宮の打球は無情にも中前へ抜けていった。サヨナラ負け。この瞬間、オリックスの4カード連続の負け越しが決まった。
この回から登板の海田がいきなり上林に二塁打を浴びた。続く甲斐にはバントの構えをしているのに敬遠という奇策も用いたが、1死二、三塁から投入した吉田一がスライダーを拾われた。
福良監督は「(吉田一は)厳しい場面やし、しゃあない。自分の一番いい球を投げたんじゃないですか」と責めることはなかった。
それよりも2得点に終わった拙攻を指摘した。同点の七回には1死一、三塁から武田の初球にスクイズを敢行するが捕邪飛。延長十回には無死一塁から西野がバント失敗。ヒットエンドランを何度も駆使したが、勝ち切ることはできなかった。
「そういうところ。そんなに点は取れないだけにね。ここは踏ん張りどころ。ズルズルいかないようになんとか明日は勝たないと」。指揮官は悲愴(ひそう)感を漂わせながら必勝を誓っていた。