三菱重工広島・町田監督「やる以上は一番上を」元鯉戦士、就任3年目の決意

 社会人野球「都市対抗」(7月)の広島予選が13日から東広島アクアスタジアムで始まる。JFE西日本、伯和ビクトリーズ、JR西日本とともに“広島4強”の一角に位置づけられるのが名門・三菱重工広島(広島市)。現役時代は広島、阪神で活躍した町田公二郎監督(47)が指揮を執って3年目。「やる以上は一番上を目指す」という言葉通り、粘り強い指導の下、確実に“頂点”を狙えるところまできた。

 社会人野球で「日本選手権」(10月)とともに2大タイトルの一つに挙げられるのが「都市対抗」。その1次予選となる広島予選が間もなく始まる。三菱重工広島製作所の敷地内にある野球部グラウンドでは選手の練習にも熱が入ってきた。

 2年間のコーチ生活を経て、チームの指揮を執って今年3年目を迎えた町田監督。1年目の2015年は都市対抗で実に19年ぶりとなる4強入りを果たしたが、昨年は2次予選となる中国予選で足をすくわれ、出場権を得られなかった。

 指揮官は「力はあるのに、それを発揮しきれなかったのは監督の責任であり、チームのどこかに甘さ、スキがあったということ。勝ち抜いていくためには、苦しい局面であっても慌てることなく、冷静に自分たちの力を出し切ることが大切になる」と話す。

 今年は3月の「JABA松本滝蔵旗・三浦芳郎旗大会」で優勝。5月1日まで行われた「JABA京都大会」では惜しくも大会連覇は逃したが、準優勝を飾るなど、着実に戦力は整いつつある。

 チームが目指すのは「守り勝つ野球」だ。町田監督は「自分は打者出身ですけど、やはり感じるのは打線は水物だということ。バッテリーも含めて、当たり前のプレーを一つ一つ確実にこなして最少失点に抑えていく野球を目指している」。短期決戦、しかもトーナメント方式の社会人野球では、より守りが重要になってくる。

 投手陣は実績のある鮫島が軸となるが、各投手の先発、中継ぎ、抑えという持ち場は決めず「全員が先発するし、中継ぎでも投げてもらう。期待する選手?全員です」と指揮官。打線も「JABA京都大会」で1番・田中と4番・国本が打率・500で首位打者を分け合うなど、「しっかりと下半身を使って打つ」という指導は確実に浸透しつつある。

 都市対抗の目標を尋ねると、「やるからには一番上を目指す。それはどんな大会であっても変わりません」と語った指揮官。「応援してくれる会社や社員の皆さんに恩返しするためにも、しっかりと結果を残したい」。頂点を目指す三菱重工広島の戦いぶりが注目される。

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