ヤクルト山田 4安打で完全復活!今季初の猛打賞
「ヤクルト12-3広島」(11日、神宮球場)
悩める男がいよいよ本領発揮だ。ヤクルト・山田が2015年8月8日・中日戦(神宮)以来の1試合4安打をマーク。背番号1に引っ張られ、チームも先発野手全員安打の15安打12点と爆発し、3カードぶりの勝ち越しを決めた。
開幕34試合目で今季初の猛打賞だ。初回はフォークを左前に、三回は内角直球を右前に運んだ。そして1点リードで迎えた四回はスライダーを左前に運び、効果的な1点を呼び込んだ。
それだけにとどまらなかった。六回にも左前適時打でこの日2打点。試合後には「真っすぐ、カット、フォーク、全部ヒットにできた。調子が上がってきている証拠」と手応えを口にした。
4月を打率・191で終えたが「ゴールデンウイークくらいから上がってくる」と常々話していた。不調の要因は寒さだった。「体は温かいけど、両手が冷たい。カイロ使ってる」というほどの寒がり。5月に入っても冷え性に悩まされ、2日前の試合中も使い捨てカイロを使用し、プレーをしていた。
真中監督は「チームを勢いづける内容だった」と称した上で、「まだまだ頑張って欲しい」とさらなる活躍を期待した。「4月は調子が悪くて迷惑をかけた。チームも僕も、5月に入って調子を上げて頑張ります」と山田。トリプルスリー男のお目覚めが、燕軍団上昇のきっかけとなる。