近大8季ぶりV 田中監督、甲子園での胴上げ「最高に気持ちいい」

 「関西学生野球、近大6-0京大」(14日、甲子園球場)

 2回戦2試合が行われ、近大が京大を下して、13年春以来8季ぶりの優勝を決めた。岡田和馬投手(4年・南陽工)が13三振を奪う完封で、全5チームから勝ち点を挙げる完全優勝に花を添えた。近大は全日本大学野球選手権大会(6月5日開幕・神宮、東京ドーム)に出場する。関大は関学大に11-0で大勝して1勝1敗とした。

 就任4年目で念願がかなった。田中秀昌監督(60)は、上宮(大阪)で93年センバツを制して以来となる甲子園での胴上げに「最高に気持ちいい」と興奮で声を上ずらせた。

 今春の快進撃を支えた先発・岡田が13三振を奪う快投を見せ、打線は11安打で6点。「普段通りやっていた」。昨年の2季連続5位から巻き返した選手の成長に目を細めた。

 就任以来、母校再建と、関西の大学野球を全国区にすることを目標に掲げる。「スターがいれば注目してもらえる」と、15年のU-18W杯では日本代表の早実・清宮へ、近大の学校案内を手渡した。

 全日本大学野球選手権でも頂点を見据える。「関西ここにありというのを見せたい」。田中監督は高校野球に続き、大学野球でも全国制覇を目指す。

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