ロッテ6連敗で自力V消滅も、伊東監督への信頼は揺るがず
「ロッテ2-3西武」(16日、ZOZOマリンスタジアム)
長いトンネルに入り込んでしまったのか。今季初の6連敗。借金は「18」となり、「20」の大台も視界に入ってきた。さらにだ…37試合目にして自力Vの可能性が消えた。
「きょうも先に点を取られた。先発が我慢できない。3、4点が続いている。打つほうはよくなってくるようになったが、それ以上はいけない…」。伊東監督のこのコメントに、いまのロッテが凝縮されている。
三、四回の1死二、三塁をなんとかしのいできたチェンが五回に崩れた。1死から秋山以下に4連打を浴びて、いまの打線には致命的な3点を失った。
その裏、先頭の根元が二塁打すると、清田が右へ適時打。逆転への火が燃え上がったかに思えたが、それも一瞬だった。平沢が遊ゴロ併殺打だ。
八回にもダフィーが2死三塁から適時打を放ったものの、そこまでだった。
二回の1死一塁を清田が併殺打でつぶし、三回の1死二塁もモノにできなかった。七回の無死一、二塁では清田が送りバントを失敗した。
指揮官は、「上位がなかなか機能しない。細かいミスが結構出た。そのへんをしっかりとやらないと」と宙を見つめて振り返った。
1割台のチーム打率は続く。伊東監督はこの日、2番にパラデスを置いた。「(投手)コーチの目からの意見を入れてみた。結局、1回も当たらなかったね」。パラデスは3三振に倒れた。
林球団本部長は新外国人の獲得について、「野手で可能ならば4番だが、そう都合よくはいかない」と話したが、一方で、伊東監督に対して、「(信頼は)全く変わりません。伊東さんを中心に本来の力を発揮するようにやってほしい」と全幅の信頼を置いていることを明かした。
トンネルの中であっても、「そう暗くならないでよ。しょうがない。悲愴感を漂わせたって」と自分を二重三重に取り囲む報道陣に話しかけた。
そして、「上を見て戦っていくしかない。ファンは一生懸命応援している。意地を見せなきゃ」。トンネルはいつまでも続かない。指揮官は抜け出すその時をにらんでいる。