ロッテ・伊東監督、7連敗に嘆き節「投手陣があんまりだ…ありえない」
「ロッテ4-8西武」(17日、ZOZOマリンスタジアム)
「きょうはなしにしましょうか?、なにかあります?」。試合後、報道陣の前に姿を現した伊東監督は開口一番、こう言った。
悔しさと屈辱感。一回に2死一、二塁から井口、パラデス、清田の3連続タイムリーで3点を先制する絶好の滑り出しとなった。
だが、待っていたのは暗転だった。終わってみれば7連敗。投手陣は今季最多となる「17被安打」。西武の打者たちが好き放題にZOZOマリンを駆け巡った。
三回だ。岡田の打球が左翼を襲った。単打かと思われたが、パラデスがダイビングキャッチを敢行した。打球は顔のかなり前で弾んで後方へ転々。三塁打となった。
秋山の二ゴロで1点を返された。先発のスタンリッジのリズムが狂ったのか。2四死球に安打が絡んで2死満塁。ここで栗山に同点となる2点打を左にはじき返された。
「先に点を取ってもらったのに、次の投手にいい形でつなぐことができなかった」。スタンは言葉少なに語るしかなかった。
大嶺祐、益田、酒居、土肥らがマウンドに上がったが、打球が右へ左へ、そして中堅方向へと乱れ飛んだ。
「投手陣が悪いのは分かっていたが、あんまりだ。プロのレベルを超えているというのはおかしいか…達していない。ありえない。いくら悪いとは言っても…」。指揮官は一気にまくし立てた。
7連敗は15年7月以来となる。借金は「19」となり、「20」の大台が目の前に迫ってきた。
最終回、パラデスが一回の来日初タイムリーに続いて、やっと来日初本塁打を右翼席に運んだ。だが、打線も二回から八回まで散発2安打。二塁を踏めなかった。投だけではなく、打線もグーンと上向く気配はない。
それでも、伊東監督は必死に前を向く。「入れ替えをやらないと。いる人でやっていくしかない」。まだ試合は100以上残っている。まずは長く暗いトンネルを抜け出すことが先決だ。ファンはこの先の展開を諦めていない。