8連敗のロッテ・伊東監督、「なにかあったら責任を取ります」
「ロッテ1-5西武」(18日、ZOZOマリンスタジアム)
トンネルを抜け出せない。光は見えない。12年以来の8連敗で、借金はついに「20」の大台に乗った。
試合後、伊東監督は「笑いしか出てこなくなった」と第一声を発したが、言葉とは裏腹に悲壮な雰囲気が最後まで漂った。
先発のルーキー佐々木がまたもや四球から崩れて失点を重ねた。「四球…それが課題の1つだが、攻撃へのリズムが作れない。半ば自滅のようなもの。その他を含めると8つか。野球にならない」
二回だ。佐々木が一回に続き、先頭打者(中村)にストレートの四球を与えた。暴投が出て中村が二進。メヒアが先制打を中前に運んだ。
さらに三回。やはり1死後、秋山への四球から源田の中前打と盗塁が絡んで二、三塁のピンチを招いた。ここで浅村に一、二塁間を破る2点適時打を浴びた。五回にも1死後、源田へ四球を許し、中村に右翼への適時二塁打を喫した。
佐々木は6回を116球で4失点。奪三振は「6」ながら、与四球も「6」。佐々木は、「制球力を上げないと…。テンポよく投げなくてはいけないのに、チームのリズムを悪くしてしまった。申し訳ない」と話すしかなかった。
チーム打率1割台の打線も重症の一語だ。一回に先頭・根元の中前打と伊志嶺の四球で一、二塁も鈴木が二ゴロ併殺打だ。このチャンスをつぶすと、八回まで計4安打で十亀の前になすすべもなかった。
指揮官は言う。「チャンスを作ってもあと1本が出ない。1発で仕留める力がない。ファウルが多かったり、全体的に受けて立っている感じがする」。最終回にパラデスの連夜の1発が飛び出して完封負けを逃れるのがやっとだった。
この夜、ロッテ投手陣の与四球は「8」。「投手陣が自滅している。ムダな四球が多い」と投手陣の奮起を求めた。
「やることはやっている。あすの打順をどうするか考える。これ以上手の打ちようがないが、選手を信じてやるしかない」。この日、8選手の入れ替えを行った。スタンリッジ、益田、酒居、平沢をファームに落とし、東條、高野、阿部、大嶺翔を昇格させた。また、新外国人選手としてWBCでキューバ代表だったロエル・サントス外野手の獲得も発表された。
最後に指揮官は、「(選手たちは)意地を見せてほしい。応援してくれるファンに申し訳ない」と話し、最後にこう締めた。
「なにかあったら責任を取りますので。選手たちは家族、生活がかかっているので、プロとしての自覚を持ってやってもらいたい」。