巨人・菅野智之投手（２７）が２２日、川崎市のジャイアンツ球場で調整し、先発する２３日の阪神戦へ準備を整えた。今季唯一の黒星を喫した首位チームとの戦いに「自分だけじゃなく、チームも絶対に意識していると思う。初戦が大事。全力で立ち向かいます」と闘志を燃やした。

　前回９日の対戦で、４戦連続完封の夢を絶たれた虎とのリベンジマッチ。「糸井さんは（当たりが）止まっているみたいだけど、高山は状態が上がっているし、代打の伊藤隼も打っている。前の試合（２０日・ヤクルト戦）は糸原も打ってましたし、打線が線になっている」。主力以外の名前を挙げたことからも、分析に抜かりなく時間をかけてきた様子がうかがえる。

　再戦の舞台が東京ドームから甲子園に移ることは、菅野にとって追い風となりそうだ。聖地では通算４勝１敗。通算８度の登板で、本塁打を浴びた経験はない。前回９日は福留に右翼席最前列へ２ランを浴びたが、広い甲子園なら大胆な攻めの投球も可能になる。

　「浜風もある。左の強打者が多いですが、一発を恐れずに行けるかもしれない。打たれてもバタバタしないように。いろいろなことを想定しながらマウンドに上がりたい」。エースのプライドにかけて、虎をねじ伏せる。