東洋大12季ぶり17度目V 目標は8連勝フィニッシュ
「東都大学野球、東洋大10-1日大」(23日、神宮球場)
東洋大の12季ぶり17度目の優勝が決まった。東洋大は6月5日開幕の全日本大学選手権に出場する。第1試合で国学院大が亜大との3回戦を延長十一回の末に8-11で落とし、7勝5敗1分けの勝ち点3で全日程を終了。この時点で6勝2敗の勝ち点3だった東洋大を上回れなくなった。第2試合は東洋大が日大との1回戦に10-1で大勝した。今季の順位が確定し、同率の2位に亜大、国学院大、中大が並び、5位は日大、最下位は専大。
歓喜の輪はなかった。優勝は決めたが、東洋大の今季の戦いはまだ終わっていない。開幕・中大戦での連敗スタートから、目標は残り8連勝フィニッシュ。4安打1失点で今季4勝目を挙げたエースで主将の飯田晴海(4年・常総学院)は「あしたも勝って、そのときにチーム全体で喜べばいい」と言った。
高橋昭雄監督(68)をはじめ選手たちがターニングポイントに挙げるのは、開幕2カード目の亜大戦。副主将で野手のまとめ役の田中将也(4年・帝京)は「チーム全体がひとつになった試合。あれがこの7連勝につながった」と話した。
チームを引っ張った飯田は2年時に右肩関節唇と腱板(けんばん)の手術。いつも辛口の高橋監督も「飯田の頑張りがあってこその優勝。2部にいたチームによくぞ入ってくれた」とほめちぎった。