楽天・則本 野茂に並んだ!6戦連続2桁K 日本タイ記録
「オリックス1-4楽天」(25日、ほっともっとフィールド神戸)
伝説の右腕に肩を並べた。楽天・則本昂大投手(26)が25日のオリックス8回戦で6試合連続2桁三振を奪い、野茂英雄(近鉄)が持つプロ野球記録に並んだ。3者連続三振で決めた26年ぶり2人目の偉業。8回1失点の力投でリーグ単独トップの6勝目。エースの底力を見せつけた。
初めて三振を奪えなかった七回を投げ終えて107球。ここまで7奪三振。「取れても取れなくても(八回で)降りよう」。野茂が持つプロ野球記録の6試合連続2桁奪三振に並ぶためのノルマは、残り1イニングで3三振。則本が一気にギアを上げた。
八回の先頭・駿太をスライダーで空振り三振。続く西野は150キロ直球で空振り三振。Kマークの応援ボードが躍り、盛り上がる敵地。捕手の嶋も勝利を最優先に考えつつ、三振狙いの配球で援護してきた。右腕も粋なリードに応えた。
2死からここまで3打席連続三振に抑えてきた中島。カウント1-2からの4球目。134キロフォークでバットに空を切らせた。3者連続三振で決めた偉業。あふれ出る感情。右手で思い切りグラブをたたいて喜んだ。
「今日で途切れると思っていた。まさか取れるとは。監督、コーチが我慢して投げさせてくれた。うれしく思いますけど、チームが勝てたことが一番うれしい」
126球の力投。スライド登板をものともせず、8回5安打1失点でリーグ単独トップの6勝目を挙げた。エースの底力が首位を快走する原動力。4年ぶりの覇権奪回と同時に、次回登板でトルネード超えを狙う。