ロッテ清田がフェンス直撃サヨナラ打 西武浅村の打撃を参考に「常にフルスイング」

 「ロッテ5-4オリックス」(26日、ZOZOマリンスタジアム)

 もつれかけた糸をスパッと断ち切ったのは清田だった。

 4点を先行して逃げ切るはずの展開だったが、エース涌井が7回に5安打を集められて同点となる。ともに決め手を欠いて迎えた九回だった。

 平野に襲いかかった。三木の内野安打を足場に2死二塁。代打・根元がしぶとく左前に運んで一、三塁となった。次打者の清田は「オレに回ってこい」と願っていた。

 これ以上ない舞台設定に燃えた。「真っすぐよ、来い!」のこれまた願い通りに平野の1-1からの3球目は真っすぐだった。

 振り抜くと、次の瞬間、右手を突き上げた。ガシャン。打球は左翼フェンスを直撃。今季初のサヨナラ打となった。

 「ドライブがかかっていたので越えるのは無理だと思った」と振り返った清田。一瞬、本塁打かと思われた打球だったが、ベンチに戻ると井口がこう言った。「中途半端だったな」。周囲で笑いが起こった。

 一頃の絶不調を脱して、打棒は上昇カーブを描いている。「アウトのなり方がよくなった。打席でバットを構えた時にしっくりくる。いいスイングができるような感じがする」

 もちろん、日々の研究も欠かさない。動画で西武・浅村の打撃を参考にしている。

 「常にフルスイングしている。見ていてすごいと思う」

 「きのうの勝ちをきょうに生かすためにも、形はどうあれ勝ってよかった。(清田が)よく打ってくれた」と伊東監督。25日のソフトバンク戦の2勝目をつなげて、4月12、13日のオリックス戦以来の連勝だ。

 「1日に1本ではなく、2本打っていきたい」。この夜の主役が高らかに宣言した。

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