楽天逃げ切れず…痛恨逆転負け 勝利の方程式入れ替え実らず
「楽天1-5西武」(26日、Koboパーク宮城)
逃げ切りはかなわなかった。1点リードの八回、勝利を託したドラフト5位・森原(新日鉄住金広畑)がまさかの5失点。楽天・梨田昌孝監督(63)は相手打線との兼ね合いを考え、勝利の方程式の七回と八回を入れ替えてマウンドに送る緻密さを見せたが、吉とは出なかった。
暗転した。これまで与四球わずか2個のルーキーが「力んでしまった」と先頭の木村文を歩かせた。その後、源田のスクイズの処理で一塁・銀次と交錯したのを機に一挙5失点。「相手打線を見ながら入れ替えた。七回はメヒアから始まるので」と指揮官は、八回の男・ハーマンを七回に投入。石橋を叩いた策も実らなかった。
神戸からの移動ゲームとなったこの日、疲労を考慮して茂木、島内、嶋のレギュラー陣を休養させた。15試合ぶりにスタメン出場した松井稼が菊池を撃ち、貴重な先取点を挙げてもり立てたが、「やはり1点ではなかなか勝てないね」と指揮官は唇をかんだ。
とはいえ、貯金は16、2位ソフトバンクとは3・5差。焦ることなく次なる戦いに目を向けた。