楽天・岸、故郷に錦星 7回2失点で本拠仙台初勝利!両リーグ最速30勝に導いた!
「楽天13-2西武」(28日、Koboパーク宮城)
生まれ故郷を本拠地に選び、初めて味わう勝利をかみ締めた。お立ち台の楽天・岸は、端正な顔を緩ませた。7回を3安打2失点。打線も17安打13得点で強力に援護。チームは今季最多の貯金18、両リーグ最速となる42試合目での30勝到達で交流戦に突入する。
「僕が抑えていれば、点は入るだろうと思っていました。0に抑えようと思って投げました」
四回、秋山にソロを浴びたが、直後の浅村は5月に入って則本から教わったばかりの新球スプリットで空振り三振。抜群のキレを誇る直球と宝刀カーブのコンビネーションが代名詞だが、変化を恐れない姿勢がさらなる進化を生んでいる。
昨オフ、10年間慣れ親しんだ西武を離れ、ふるさとの仙台に骨を埋める道を選んだ。この日は球団記録を更新する2万7314人の観客を動員。「こんなにたくさんのお客さんが入ってくださって、今日は負けるわけにはいかないなと思いました。最高です」。大声援に応え、今季2度目の本拠地登板で待望の白星を届けた。
今季の楽天は4月に2連敗が1度あっただけ。岸の加入によって、則本とのダブルエース体制が整い、表裏で柱を据えるローテを組めることが要因の一つだ。2位ソフトバンクとは3・5差の首位。このまま盤石の戦いで、セ界斬りに挑む。