滋賀屈指の進学校・彦根東、龍谷大平安破った!増居2失点完投
「高校野球春季近畿大会・1回戦、彦根東3-2龍谷大平安」(28日、舞洲ベースボールスタジアム)
滋賀県屈指の進学校・彦根東が、龍谷大平安を下して準決勝に進出した。将来は京大進学を目指す増居翔太投手(2年)が2安打2失点で完投勝利。春夏通算73度の甲子園出場を誇る強豪撃破の立役者となった。
秀才左腕は冷静だった。二回表に2点リードを追い付かれたが、その裏に勝ち越すと投球を見つめ直した。「初球でストライクを取って、有利になるように心掛けた」。最速134キロの直球と、カーブとチェンジアップで緩急をつけて、四回以降は安打を許さず9回を投げ抜いた。
昨秋まで腰や肩のケガに苦しんできたが、昨冬からは実戦形式に何度も登板。打者を打ち取る感覚を養った。春季滋賀大会は2試合に先発。準々決勝・滋賀学園戦、決勝・草津東戦を任され、ともに勝利に導いた。
学校では理系に在籍し、成績は320人中20~30位と優秀。「文武両道を目指しているので、甲子園に行きたい」。夏につなげるためにも、6月3日の準決勝ではセンバツVの大阪桐蔭を打倒する。