都市対抗予選で近鉄OB対決が実現 吹石監督が佐々木監督を下す
「第88回都市対抗野球近畿2次予選準々決勝・日本新薬5-0大和高田クラブ」(30日・舞洲)
第1代表決定トーナメント準々決勝で、吹石徳一監督(64)率いる日本新薬が、佐々木恭介監督(67)率いる大和高田クラブを下して、“近鉄OB”対決を制した。
日本新薬は二回に高橋直樹外野手(25)の適時2点二塁打など、4安打を集めて4点を先制。阪神・榎田大樹投手の実弟、先発・榎田宏樹投手(28)は9回2安打無失点で完封勝利を挙げた。
今年1月に就任した吹石監督は、都市対抗予選で初めて指揮を執った試合を勝利で飾った。「(都市対抗は)どうしても勝たないといけないし、これだけは絶対に勝ちたいと思っている。だから、精神的にきついね。勝つのはむずかしいよ」と苦笑いで振り返った。
佐々木監督とは現役だった75~82年まで8年間、近鉄でチームメートだった。吹石監督は「(相手が佐々木監督ということは)全く関係ない。どこと試合をしようと勝たないといけないからね」。1死から送りバントを試みるなど、1点にこだわるさい配で勝利に導いた。