巨人11年ぶり8連敗 カミネロ代役守護神マシソン九回撃沈…
「交流戦、巨人5-6オリックス」(2日、東京ドーム)
4時間37分の激闘の末、力尽きた。勝利まであと一歩までこぎ着けた。だが、最後の詰めで暗転し、巨人は2006年以来となる屈辱の8連敗。ため息が漂うグラウンドに背を向け、ベンチ裏に姿を見せた高橋監督は、憔悴(しょうすい)し切った表情で口を開いた。
「みんな毎日、何とかして勝とうという気持ちは変わらない。今日も遅くまで応援してくれた方がたくさんいる。そういった方の期待に早く応えなくてはいけない」
九回を3点リードで迎えた。誰もが勝利を信じた。マウンドには「一番抑えられる投手」と八回2死から起用したマシソン。だが、この日、登録抹消されたカミネロに代わる守護神が2死からロメロにソロを浴び、さらに3連打で同点。延長十一回に今村、西村が痛恨の2点を失った。
この日、クルーズら4人を登録し、カミネロら4人を抹消。7連敗中の得点は12。守護神を抹消してでも打線強化を優先させ、打順も1番に今季初めて坂本勇を据えるなど大幅に変更。なりふり構わず勝利をつかみにいったが届かなかった。
試合前「気合を持って試合をしてもらいたい」と猛ゲキを飛ばした老川オーナーは、球団などに苦情や嘆きの声が届いていることを明かし「予想もつかない負け方。残念極まりない」と肩を落とした。交流戦は依然未勝利で借金5。大きなダメージを残す敗戦となった。