和歌山大が全国初勝利 2010年以来の国立大白星に沸く
「全日本大学野球選手権・2回戦、和歌山大4-1岡山商大」(7日、神宮)
初出場の和歌山大が、初戦の2回戦を突破して、全国大会初勝利を挙げた。国立大としては、2010年大会の北海道大以来の勝利となった。
初回は先頭・田淵公一郎外野手(2年・鳥羽)が四球で出塁すると、二盗と遊ゴロで1死三塁として、主将の真鍋雄己捕手(4年・高川学園)の三ゴロの間に先制。無安打で先手を奪った。
三回1死一、二塁からは3連打で3点を追加。主将・真鍋が「相手に『何で負けたんや』と考えさせる野球をしたい」と話していた通り、そつのない攻撃でリードを奪った。
また、五回からはセーフティバントを多用。得点にはつながらなかったが、岡山商大のプロ注目右腕・近藤弘樹投手(4年・安佐北)に何度も揺さぶりを掛け続けた。
先発・貴志弘顕投手(2年・桐蔭)は9回1失点で完投した。
同大会での国立大の最多勝は1998年の京都教育大と、2010年の北海道大の2勝。ただ、両校とも8強で敗退しており、和歌山大は準々決勝・上武大戦で、国立大としては初の4強進出を狙う。